シリコンバレーのエンジェル投資ブログ

シリコンバレイのIEEE ミーテング を覗く   December , 2010

現業を離れて今は技術の方向がどうなっているかは気にしなくなった。でも半導体の将来がどうなるかやっぱり気になるし特に日本の半導体業界がどう変化するかが気になる。なんとなく日本の半導体産業がなくなっていくような気がしてならないので学会をのぞいてみた。
元SST にいた野島さんが今でもIDEM などにでていて、Eli Harari (SunDic CEO) などは一番前で聞いているよ。というのでびっくりした日本の半導体産業のTop がこのような学会に顔を出すことはまず無いだろう、それが企業の実力に反映しているのだろうか。
又かっては日本のこのような学会での発表は日本の方が多かった、しかし今は少なくなっているし又学会にくるエンジニヤーもすくなくってしまった。
世の中の動向、技術の動向をエンジニヤーが身近にかんじて行かないと競争に負けるのでは。そして又このような学会に来て他社のエンジニヤーと議論することによって世の中に状況も把握できるのではないかと思う。
エンジニヤーは概して自分のやっていることはオーブンに話しあうものです。
28nm のプロセスについて Applied Material , TSMC, Global Foundries のエンジニヤーが喋ってくれた、凄いあまり包み隠している様子はないしお互いのアプローチも少し違う上、各々自分のやっていることに自信をもっている。そしてすでに28nm の試作を50社程と検討に入っているとのこと。
さすがにFoundries ですね。 日本の場合はこのように先取りしてくれるお客さんがいないから自社開発だけに限られてくる。だから先取りができないまま遅れを取ってしまう。
会場はNational Semiconductor の講堂で行われた近辺の半導体企業のエンジニヤーが沢山集まっている。
この地は横のつながりがいい、みんなが半導体産業に貢献するのだという感じで、彼等の所属する会社の意識がない、むしろ半導体産業という横のつながりの意識がおおきみたい。こんなOpen な社会の連中と競争するには自分達もOpen にならないといけないでしょうね。奇しくも 日本でもGalapagos が問題になったが技術の世界では Global でないとまけますね。あるいは技術レベルの高いお客をもたないと自分が陳腐化してしまいます。
日本の半導体産業をもう一度活性化するのにもっとエンジニヤーのGlobalization に気を使わないと日本から半導体産業がなくなるのでは。

現業をRetire した一エンジニヤーの懸念を記してみた。

ちなみにコンファレンスの内容は下記のようであった。

IEEE Symposium nov. 16th.

Session A- Process and Integration based Scaling for 15nm nodes.
-Chris Bencher , Distinguish The Staff, CTO office , Applied Materials.

Session B- Technology Challenges in 28nm CMOS and Beyond
-Dr. Di Ma, VP of Applications/Technology NA, TSMC

Session C- Design/Technology C0-optimization: Collaborating to
Overcome the challenges of 28nm CMOS and Beyond.
-Nick Kepler, VP corp program management , Global Foundries

致知と私                              November 2010  

明けましておめでとうございます、  2011年1月

2件のコメント

  1. 初めまして、カーネギーメロン大学のMBAプログラム2年生の福浦武蔵と申します。
    大学では起業家向けのプログラムを主に受講しています。
    卒業後は、現在携わっているプロジェクトのCommercializatoinを考えております。

    平様のブログをKeizai Societyで見つけました。おっしゃるとおり、日本の半導体業界がOpenにならなければ今後も衰退していくと思います。私は、少しでも日本の産業をGlobalizeできないか、試行錯誤を続けています。
    今、私が携わっているプロジェクトは、少しでも日本企業のGlobalizationに貢献できるビジネスチャンスだと考えております。
    可能であれば平様の日米でのBusiness developmentの経験などに関するお話を伺ったり、プロジェクトに関するアドバイスをいただきたく。

    12月22日-1月3日までSan Francisco近辺に滞在する予定です。
    この期間中、San FranciscoやSilicon Valleyの大学や企業と接触してネットワーキングを行う予定です。
    お忙しいところ、大変恐縮ですが平様の経験についてをお話いただく機会をいただけないでしょうか。
    ぜひご検討いただきたく。

    お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

    福浦武蔵

  2. San Diego近郊で、引退生活を始めて、5年目、孫の世話で振り回されて多忙でしたが、娘の夫が、Iraqでの契約勤務を終えて帰って来て、ほっとしたところです。 が、それも束の間また多忙になりました。それと言うのも今度は LinkedIn などのSNSのお陰です。お世話になっています。 SNSを使って、昔の友人達とのつながりが細々ですが、着実に回復しています。そうしたなかで、50代で未だ若い昔の部下の一人から、思いがけなく相談を持ちかけられました。 未だSan DiegoのASIC設計の会社に働いているが、将来、SNS plus XYZ のInternetの会社を設立したいから advise して欲しいと依頼されて、色々と相談相手になり、調査を開始しました。また、別の、ASICの設計会社とInternetの iPhone などの mobile applications の作成service を提供する会社の二つを経営している昔の友人からは、San DiegoでのDesign Automation Conference に booth を出すから見に来ないかと招待されました。行ってみて気が付いたのは、DACの会場は、相変わらず盛況で、しかも、出展していた最新技術・新会社の台頭に驚くばかり、招待してくれた友人以外の、古い知り合いには一人しか出会いませんでした。まさに浦島太郎の実感を体験しました。もう一つは、まさに、貴兄のいわれる「現業をRetire した一エンジニヤーの懸念」でした。以前はTechnical sessionsでの日本人の活躍は目立ったのですが、今回は、ほんの数えるほど。この iPhone、SNS による global 化の second wave が到来して、北Africa, 中近東で、Arab Awakening の革命が起きていると言うのに、(東日本の巨大地震・津波・原発問題の国家的な不幸な出来事には、未だに心を痛めますが)、日本は元気がなさ過ぎます。中国の発展・進出は明白です。程度の差こそあれ、Americaも 日本の後を追っているのではないかと気がかりです。貴兄が新企業の育成で、未だに第一線で活躍されているのには、尊敬の限りです。こちらも、失われた5年から目覚めて(?)、若い連中を応援して、こちらでの新企業構想が具体化すれば、当事者を紹介に相談させていただくかもしれません。 よろしくお願いします。
    Yoshiji Kurahashi
    A friend of the past

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