現業を離れて今は技術の方向がどうなっているかは気にしなくなった。でも半導体の将来がどうなるかやっぱり気になるし特に日本の半導体業界がどう変化するかが気になる。なんとなく日本の半導体産業がなくなっていくような気がしてならないので学会をのぞいてみた。
元SST にいた野島さんが今でもIDEM などにでていて、Eli Harari (SunDic CEO) などは一番前で聞いているよ。というのでびっくりした日本の半導体産業のTop がこのような学会に顔を出すことはまず無いだろう、それが企業の実力に反映しているのだろうか。
又かっては日本のこのような学会での発表は日本の方が多かった、しかし今は少なくなっているし又学会にくるエンジニヤーもすくなくってしまった。
世の中の動向、技術の動向をエンジニヤーが身近にかんじて行かないと競争に負けるのでは。そして又このような学会に来て他社のエンジニヤーと議論することによって世の中に状況も把握できるのではないかと思う。
エンジニヤーは概して自分のやっていることはオーブンに話しあうものです。
28nm のプロセスについて Applied Material , TSMC, Global Foundries のエンジニヤーが喋ってくれた、凄いあまり包み隠している様子はないしお互いのアプローチも少し違う上、各々自分のやっていることに自信をもっている。そしてすでに28nm の試作を50社程と検討に入っているとのこと。
さすがにFoundries ですね。 日本の場合はこのように先取りしてくれるお客さんがいないから自社開発だけに限られてくる。だから先取りができないまま遅れを取ってしまう。
会場はNational Semiconductor の講堂で行われた近辺の半導体企業のエンジニヤーが沢山集まっている。
この地は横のつながりがいい、みんなが半導体産業に貢献するのだという感じで、彼等の所属する会社の意識がない、むしろ半導体産業という横のつながりの意識がおおきみたい。こんなOpen な社会の連中と競争するには自分達もOpen にならないといけないでしょうね。奇しくも 日本でもGalapagos が問題になったが技術の世界では Global でないとまけますね。あるいは技術レベルの高いお客をもたないと自分が陳腐化してしまいます。
日本の半導体産業をもう一度活性化するのにもっとエンジニヤーのGlobalization に気を使わないと日本から半導体産業がなくなるのでは。
現業をRetire した一エンジニヤーの懸念を記してみた。
ちなみにコンファレンスの内容は下記のようであった。
IEEE Symposium nov. 16th.
Session A- Process and Integration based Scaling for 15nm nodes.
-Chris Bencher , Distinguish The Staff, CTO office , Applied Materials.
Session B- Technology Challenges in 28nm CMOS and Beyond
-Dr. Di Ma, VP of Applications/Technology NA, TSMC
Session C- Design/Technology C0-optimization: Collaborating to
Overcome the challenges of 28nm CMOS and Beyond.
-Nick Kepler, VP corp program management , Global Foundries