秩父の山の中に太陽寺と言う禅寺がある。仏国国師が山に入られてここに禅寺をたてられた。
仏国国師は当初山の洞窟で座禅されて修行されていた。 後に寺が建てられて今の太陽寺の元が築かれた
昨年までHawaii の超禅寺で3泊4日の座禅会をやっていたがみんなのスケジュウルが難しくなったので京都か何処かで座禅できるお寺はないかと探しているうちの太陽寺をみつけた。西武三峰駅からそれほど遠くないところにあるのでここに決めた。街の近くなのに秩父の山は深い又急勾配の峰が峡谷に落ちている。
本堂は江戸時代に作られたとのことよくこの渓谷にこのような壮大なお寺を作ったものだと感心した。
座禅道場のすばらしいこと悠久の中のたたずまいは静かに自分を省みるのに素晴らしいところです。
座って目の前には万年の木立が霧の中にたたずんでいる。膝の痛さをこらえて目の前を慧作を構えて歩いて行かれる浅見禅師を恐る恐るそっと垣間見て我慢する。朝のきりの中のたたずまいは素晴らしい。夜は了解を得て我々だけで窓に面した戸をあけ40分位座禅を楽しんだ。

霧の渓谷に向かって夜の座禅


三峰への登り霧の中霧の中が素敵だ。

朝はホトトギスが鳴いている、トキョキョカキョク と聞こえる又 テッペンカケタカ とも聞こえると言う、ホトトギスは鶯の巣に卵をうみそして子育ても鶯に任せているとのこと、多分子ども達は育て親に感謝して ホーホケキョ と鳴き声をまねたが上手く行かなくて けきょく 特許許可局 になったのだとも言われていると人に聞いたことがある。鳥の世界にも怠けた親がいたものだ。
昔はホトトギスの初鳴きを聞くために徹夜をしたのだそうです。
そんなことで百人一首 の中に
“ほととぎす鳴きつるかたをながむれば ただ有明の月ぞ残れる。” 後徳大寺左大臣

我々は徹夜しなくてもホトトギス の声を早朝から夜中まで楽しんだ、どうやら夜中の鳴き声はお寺の電話の アナウンスだったようだ。浅見さんもしゃれた坊さんですね。
朝6時45分から朝の勤行 浅見さんのお経と共に我々もお経をそらんじました。
それから禅道場で40分ぐらいの座禅、途中の径行は道場のベランダで谷間の向こうの木立を眺めながら足のしびれを癒した。

兎に角静かな山の中 ホトトギスの声がすてきだった。

宿坊ここで布団を敷いてみんなで雑魚寝。

座禅堂

初日 今日は三峰の稜線まで行ってきましょうと浅見さんに御握りとたくあんの弁当を作ってもらい。みんなで出かけた流石に稜線の急なこと45度ぐらいの傾斜が稜線までつづく。
稜線で雨になったので今日はここまでとして太陽寺におりてくる。
なにせ急な坂で膝ががくがくしてもう大変だった。岸さん麻美子さん、潮菜さんJing 君皆さん頑張って降りてくれた。さすがに私は膝が笑って苦労した。Jing が時々助けてくれて何とか寺まで降りることができた。

二日目は昨日の苦労でみんな山行きはあきらめて全員 般若心経の写経で心をしずめた。
三日目は寺を降りてニジマスを釣りに行った何といくらでも釣れる、魚が腹減っているみたい これを店で焼いてもらいみんなで美味しく頂いた。

写経に真剣に取り組むJing君

虹鱒よく釣れる 焼いたのが大変美味しかった

精進料理浅見禅師のお母さんがお寺の裏の畑で育てた野菜の数々で毎日美味しく食べきれない程の食事をいただいた。

仏国国師は洞窟の中で何年も座禅して修行していたのでひげ茫々で天狗のようになたので国師の面として保存されている

本堂に祭られている釈迦如来の像
来年の合宿は京都のお寺にしようかな。