10/11/06 土曜日17:39:15

昨年徳永さんと一緒に武宮正樹名人に、碁の手ほどきをいただきました。二人とも一回だけの指導で弟子だと自称している。久しぶりに徳永さんと一戦まじえることができました。

師の教えは、“陣取りに行くな打ちたいところに打て”でした。
さて、そこまでの悟りに至らない我々は、せっせと陣取りと喧嘩に赴く。石が死にそうだと必死に太らせていき、挙句の果ては丸々と太った豚になり果てて、局地にローストポークを沢山つくってしまう。さすがに私のほうが豚の数が若干おおくなる。碁は大局観をしっかり持って打たないと、負けてしまいます。初心者は一か所、危なくなるともう必死になってその場所を守りに行って、結局は太った豚で死んでしまう。スタートアップの経営みたいなもので、もう局地しか見れないし、方向転換をするタイミングをいつも見失っている。

時には将棋を指すこともある。将棋は一手で勝負が決まる時があるので、一手一手が最後と思って打たないといけない。私のBusiness 相手は時に将棋指しであったり、時には囲碁さしであったりする。当然将棋さしとのBusiness は一手もおろそかにできない。だから全神経を集中してBusiness にあたる。一方碁さしとの商売は、すべて長期戦と大局観でもって対処するので、少々のミスがあってもあとからリカバリーがきく。

これは身内との対応も同じことです。
将棋さしの上司には散々いじめられた。しかし、碁さしの上司とは、実に長期計画と戦略を練り大きな成果をあげることができた。そして、このような上司は実に影でのサポートがすぐれている。碁でも将棋でもその人の考え方が大きく影響しているものです。研究所の人たちとのかかわり合いは、碁さしとのかかわりあいであった。工場の人たちとはそれはものすごい将棋さしです。日本の半導体の経営者は将棋指しが多く、経営の効率が悪いようなきがする。碁さしの事業部長をもって来ればもっと良いのにと思ったものでした。

徳永さんの碁は大変大らかで、大局観に優れておられた。さすがは日経新聞の俊腕記者だっただけあって狙いが正確でした。
私の碁歴は、東京三洋時代に、お昼のサイレンが鳴るとともに、みんなでものすごい勢いで食堂に走る。そして早飯をすませ又、ものすごい勢いで事務所に帰って実験室の中で碁版を広げて打つ。(なにしろ食堂棟まで走って数分かかる広い工場だった。元中島飛行場の跡地に経っていた。)兎に角25分ぐらいのうちに一局終えないといけないので、お互いにノータイムで打つ、そして殺し合いを盤面いっぱいに広げる、こんな碁をうっているものだから、とても大局観など眼中になく、局地の殺し合いに終始してしまう。いまだこの癖が残り、どうしても殺し合い中心の手をうってしまいます。兎に角久しぶりに相手が見つかって楽しい数局をたのしみました。どうやらお互いほぼ互角の実力のようだしこれからの対局がたのしみだ。

下記の写真が対局の途中。もうどちらが誰の手か推測がつかれたと思う。



次回のお手合わせが楽しみだ。