数年前に致知という雑誌を新聞広告で知った。購読はサブスクライブ のみというのでとりあえず1年だけ購読することにした。巻頭の言葉を 中国の古典から人生の指標になるような熟語を選びその熟語の意味するところを、偉人であったり、現在の経営者であったりの人たちの行動のなかで説明していただくのでよく理解できます。朝日ビールでスーパードライの開発に貢献された中条高徳さんが度々登場され中国古典のはなしから道徳のあり方を説いておられた。素敵なかたがおられるのだと、一度お会いしたいなあとおもっていました。ある年、たまたま徳永さんのやっている起業家倶楽部の講演会で中条高徳さんが講演することを知りました。無理やり押し込んでもらい講演会に参加しました‘30分前に会場に行くと中条さんはすでにこられていました。中条さんの前まで行って挨拶したら、それからいろいろ話がはずみました。その時中条さんはご自分の書かれた本を数冊持っておられた、話が終わってから3冊の本にサインをされてからそれを私に下さった。それらの本は、大が小に勝つ兵方の実績(朝日ビールとキリンビール の戦いの時の思い)陸軍士官学校の人間学(中条さんのバックボーンとなった教育)おじいちゃん戦争のこと教えて(中条さんがアメリカに留学している孫娘に大東亜戦争について詳しく話してあげる)いただいた本は次の夜から読みふけった。中条さんに会えたのは本当に偶然のきかいでした。まさしく森信三 が言う人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時にーこれは(出逢い)の内に秘められていた、神意というか、天意の恵みについてその哲理の表現でありますとともに、一見、偶然と見られる事柄も、すべて必然の作用によるということです。それから毎年一回日本でお会いすることができました。中条さんは靖国神社の隣に住んでおられて毎朝、靖国神社にお参りしてから1日がはじまるのだそうです。長野の中学生が シリコンバレイ に研修にきた時みんなが 中条さんの “おじいさん戦争のことを教えて”を読んでいて、アメリカの日系二世の戦争中の強制収容所の話が聞きたいとうのでサンノゼの 日系二世博物館で日系二世の方の話を真剣に聞いていました。この世代の子が戦争のことを聞き考えてくれるのは将来の世界平和のためにあり難いですね。致知は中国古典からのおしえから、また日本の二宮尊徳などのその他の国学者の教えを取り上げて日本にかっての道徳精神が戻るように啓蒙しています。毎月送られてくる本は いろんな困難を乗り越えてあたらしい企業を起こしている方、科学者、物理学者、が未知への挑戦で新しい発明、発見に成功されている話などベンチャー投資をしている自分を鼓舞してくれるような内容がたくさんあり、楽しみにしてよんでいます。

なんと笑顔が素敵な方たちでしょうか。致知の内容がお顔に現れている気がします。私の右側の方が通称“おかみさん”こと 小笠原節子 さん 左の方が坂本潤 営業長。毎月 おかみさんだより として小笠原さんの送ってくれる メイルは大変たのしみです。 阪村真民さんの詩とともに日本の四季をたのしんでいます。下記からみなさんも楽しんでください。
http://chichi.happy.nu/24/winter03/

阪村真民さんの書が会議室にかかっていました。

最後のところに “致知は 父であり母の乳である。父母への恩と同じくお祝い申しあげます。”  とかかれています。素晴らしいですね。これからもがんばってください。

致知では心に残る本をたくさん出版しています。下記が是非読んでほしい本の一例です。 私は大半よんでいます。あと吉田松蔭と山鹿素行の本をこれから注文するところです。先日も茶道の経験をするために三徳庵に行く前に岡倉天心の“茶の本”を久しぶりによみかえしてみました。

【1】『武士道』 新渡戸稲造、夏川賀央
    日露戦争の調停役を務めた米大統領セオドア・
    ルーズベルトも感動させた世界的名著。

【2】『学問のすすめ』 福沢諭吉、奥野宣之
    天は人の上に人を造らず」で始まる
    明治初期の大ベストセラー。

【3】『西郷南洲遺訓』 桑畑正樹
   「敬天愛人」の精神に生きた明治維新の英雄・
    西郷隆盛による唯一の語録集。

【4】『代表的日本人』 内村鑑三、齋藤慎子
    
【5】『五輪書』60数戦にして不敗。剣豪・宮本武蔵が
    死の直前に記したといわれる江戸時代の兵法書。
    宮本武蔵、城島明彦
    http://www.chichi.co.jp/kiji/kotennohi2015/

【6】『歎異抄』 金山秋男
    浄土真宗の開祖・親鸞聖人の教えが記された
    日本で最も読まれている宗教書の一つ。

【7】『茶の本』 岡倉天心、夏川賀央
    世界的ベストセラーになった一冊。
    日本人の美徳を思い出させ  てくれる。

【8】『吉田松陰「留魂録」』 城島明彦
    吉田松陰が弟子に伝承せんとした魂の記録。
    その遺書に込められた思いを読み解く。

【9】『風姿花伝』 世阿弥、夏川賀央
    現代ビジネスパーソンにも有益な日本最古の
    自己啓発書。
   
【10】『山鹿素行「中朝事実」を読む』 荒井桂
    吉田松陰、乃木希典らに影響を与え、
    日本の思想史を激震させた幻の名著。

【11】『新釈古事記伝』(全7巻) 阿部國治、栗山要(編)
    日本最古の史書といわれる『古事記』。
    私たちの中に確かに息づく「大和の心」を感じる名著。