中健次郎 先生と仲間たち。

日本の気功の大家 中健次郎先生の気功合宿に何時もの平塾の仲間とでかけた。稼業優先でどうしてもあつまりがわるい。それでも全国から常連の人達が総勢50名も参加しており我々もその仲間となりました。そんな初めての皆さんとともに3日間を気功の修練に励みました。高野山は弘法大使が開かれた天空の一大、真言密教の宗教都市です。標高800メートルほどの山あいにある盆地で松林の中にある静かな修行道場です。各お寺の修行僧が朝早くから各寺を回り読経をして回りその後修行にいそしんでいる場所です。空海が唐での修行を終り日本に帰るときにどこにお寺を立てるのがいいのかと旅立つ前に三鈷杵(さんこしょ)を投げてお寺を立てるところを示してください。と投げたら紫の雲が現れ三鈷杵は雲ともにはるか彼方に飛んで行ってしまったそうです。のちに高野山を天皇から下賜され伽藍建設をするのですがその時夜な夜な光る木があるというので見ると空海が投げた三鈷杵が松の木の枝にかかっていたそうです。この松は松の葉が三本あり三鈷の松とよばれています、大伽藍影堂の前にこの松がたっています。隣には真言宗の大本山として金剛峰寺という大きなお寺があります。修行僧が何百人もとまれそうなお寺です。台所は大きなお窯があり100人分のごはんがいっぺんに炊けそうな大きなかまでした。このお寺には蟠龍庭(ばんりゅうてい) という素晴らしい庭園があります。密教の世界にふさわしい

庭園です。

蟠龍庭(ばんりゅうてい)

この町は修行僧と信者が泊まる宿坊とお寺に関係する人達また宗教大学などの学生が住んでいる宗教都市です。人口3千500人ほどの素敵な街です。すがすがしい空気がいつも流れているところです。毎朝の宿坊での勤行もあたりの空気をピリリ とさせているようです。弘法大使が長い間衆人を教え導いてきたのでその空気がいまだただよっているようです。弘法大使の祭られている奥の院では今でも毎朝弘法大使のために朝ごはんを必ず差し上げてまた服の取り換えも用意しているようです。 いまも まだ生きていらっしゃるのですね。

中先生は若くして中国にわたり、中国の仙人、仙女から教えをうけてこられた、険しい山奥で修行されまた北京の町中でこれらの達人賢人と生活を共にして修行された。そしてまた先生は世界各国をまわり聖人といわれる人達に教えをうけています。インドではマザー、テレサ、 またサイババなどにもあって教えをうけています。 ガンジス川で沐浴しヒンドゥー教徒 のキャンプで一緒に生活したりしています。すごい先生です。中先生はマザーテレサのところでボランティアをした時に、マザーとシスターたちの愛に溢れた姿を見て涙したそうです。またあるシスターがマザーと町を見回りに行った時、道端に飢饉と病気で動けなくなった大男がいました、マザーはこの大男を担いで修道院に歩かれたそうです。シスターは自分ではとても担げないと思いました。それはまるで天使が手助けしているように見えたようです。汚れていようが関係なくマザーはこの行き倒れの大男を修道院に軽々と担いで行ったのです。そしてまた修道女たちも何の嫌がりもなくこの人を介護していたのです。 崇高な光景だったのですね。

中国の気功の大家やまた仙人に近いひと、仙女に近い人たちもまた不思議な力を発揮するのだそうです。先生はこの人た
ちと交流をいつも持ちその人たちの写眞などを撮られていた。 80歳、90歳あるいは100歳を超すこれらの人たちのわかわかしいこと肌がまだまだ若者の肌です。演武はまるで若者のように空中を舞っています。 なるほど仙人は空を飛ぶというがほんとかもしれない。大変な修行をし、自然の気をわがうちに取り込めば空も飛べるようになるのでしょう。

気功とは自然の気を自分の丹田 に込めてこの気を利用することによって自分の体を動かして内臓を鍛え健康な体にするのです。小さな動きで体を動かし、内臓を活性化するのです。そして自分も自然と一緒になり、自由になるのです。重要なのは 自分の我をすてることです。我をとりのぞいて 自分を解放するのです。そうすれば空を飛ぶのもできるかもしれない。中先生の身のこなしのなめらかなこと、バレリーナ よりも自然で空気の中をゆったりとうごいていかれるのです。もし後ろから思い切り押してみたとするとたぶん押した人が自分の力で前方に投げ出されてしまうのでしよう。先生の動きを見ていると気功の大家が人を飛ばしてしまうというのがよくわかります。丹田に気を込めて指一本で相手を押し倒したり寝ている巨漢,巨女を簡単におこしたりできる経験をさせてもらいました、気はみんなのものですね。 その要は自分が自然と一体になることです。 自然と一体になり我をすてることです。

さてこの教えをいつまで持ちこたえられることか。来年の平塾まで訓練してきてその成果を仲間にかたられるようにがんばってきたい。中先生に 来年もお会いして自分がどれほど成長したか見てもらいたいものです。わたくしは腰が痛いので毎朝起きて毎日―捻天柱―というのをやって腰痛をおさめています。これからももっともっと今回教えていただいた動きを実践していきたいとおもいます。

先生はどのような生活態度で毎日を過ごすしたらいいかを 説いてくれました。先生いわく。毎日よきことを思い、 よき行いをして、世界中の人によきことがあるように祈っていけば世界が平和になるし自分もよき人生を送れるとおっしゃっていました。イスラエル と アラブの戦い ロシヤと周辺国とのいざこざこれらもお互いのことを思っていけば平和になるのでしょう。稲盛さんがよく 〝私心なかりしか、これは利他の心か?“ と絶えず自問自答して経営に当たられたとおっしゃておられる。それであのむつかしいKDDIの経営を成功させ日本のテレコム業界をやっと世界伍していけるまでに成功させたのです。そしてまた京セラを世界有数の会社の育て上げあるいはまた JAL の 再生に成功されたのです。

弘法大師の教えも、仙人 仙女の教えもこの自然と一緒になって自己を高めることによってよき経営者 起業家になれるのです。平塾の若き経営者も何かつかんだようです。これからの経営の指針になったかとおもいます。
来年もまた参加してください。
中 健次郎先生 ありがとう。 来年もよろしく。

中先生の 気功の本 いい本です。