我が心の山小屋 高見石、学生の頃は毎月のように高見石小屋にいったものでした。特に秋には カラマツの葉が黄色に色づくころに出かけたものです。当時は薩多さんが小屋主であった、その後小屋主が代わり現在の小屋主になったようです。アメリカにわたり数十年が過ぎ何時も思い出すのが故郷の与論島と 高見石小屋です。故郷と言うのはどうしても忘れ得ぬ存在ですね。これと言って特徴のあるところでもないのに何時もどっかで思い出されてしまうものです。与論島は小学校4年生までしかいなかったのですが。忘れ得ぬところですね。まるで自分の性格を形成してくれたようにおもわれます。小学校の校庭のガジュマル と浜辺の白い砂そして海で見る熱帯魚が心に残っている故郷です。
高見石小屋もまたかわらぬ元の景色のままでいつまでも昔を思い出させてくれる。だからただここにきてもはや知らない人たちと一夜を過ごして行くだけで満足して又明日からの生活に戻れるものです。日本に帰るたびに一度はここにきています。 それもここ数年からですね。それまでは仕事、仕事で何も見えない自分でした。 しかしここにきてこの素晴らしい山の気を少しでも感じてほしいと 若い人に声をかけてでかけています。今回は みんな忙しく児玉君だけが同行してくれました。
児玉君は子供のころ父親の仕事の関係でBoston ですごしていました。故郷の話になったら彼はBoston ガ故郷だと言う。なるほど小学4年までぐらいにいたところが故郷なのだなあとお互いに認識したものでした。高見石は渋の湯から2時間ぐらいで 登れるので気軽に来れるところです。又冬も小屋の人がトレイルをつけていてくれるので安心して冬でもこれます。冬は山を歩くのでなく山小屋にとどまって小屋の人たちや其の日に泊まりに来た連中と日ながらに話をして過ごすことが多かった。日本の自然はほんとに心をおちつかせてくれるものです。時たまお寺で座禅をしにいくのですが。この自然の中にいるだけでお寺で座禅をしているような感覚におそわれる。そして時折今やっている起業の事を静かに思い出すこともできる。だからこういう場所をもっているということはしあわせです。
このような山を歩くことによって宇宙の気が自然にわが身しみ込んでくるように思う。そんなわけでこの山は自分にとって英気をもらいに来るような場所です。北八は 南八 に比べてなだらかなやまなみです。 南のゴツゴツした急な山と違いなだらでやさしい山です。茅野から麦草峠 或いはピタゴラス ケブルカーで北横岳の麓まで行き後はなだらかな山裾を麦草に向かって行くとゆっくりした山歩きができ麦草ヒュテ、白駒荘 そして高見石などに泊まることができる。高見石から眺めると北八がゆったりとなだらに連なっていて素敵な景色です。白駒池が森の中にひそかに浮かんでいます。
高見石からのパノラマ、
児玉君がIphone 5 をもってきた、このパノラマ写真が Iphone 5 の作品です。180度カメラを回すと其の光景がすべてこのように素晴らしい パノラマ 写真にしてくれます。これが一つの売りものになっているのでしよう。 よくこのソフトの開発を頑張ったものだとおもいます。しかし電池がすぐなる、薄がたにしているので仕方がないのでしょう。 電池の開発は 次のIphone 7 位にひつようですね。いまの薄さで 倍に長持ちしたら又大ヒットになるでしょうね。 電池の開発者がんばってください。
夜の星空の観賞は素晴らしかった。
夕方 小屋の主人が手製の望遠鏡を出してくれてお月さまをみることができました。月の明かりで星が少し見えにくかったが カシオペヤ、 ペガサスの方形 アンドロメダそして白鳥がくっきりと見えた。明け方3時半ごろに起きてトイレに行った時全天素晴らしい星空が見えた。オリオンがそしてシリウス、双子が南の空に手に取れそうなところに煌々として見えた 北の方には北斗七星がすばらしかった。こんなに 沢山の輝く星を見たのは久しぶりだった。星になった神話の神々も日本の北八を眺めてそのなだらかな山並みをめでているようです。其のうれしさを一そう表し嬉しそうに輝いているのでしょう。すごく寒くてすぐに部屋にもどった。この素晴らしさを又数々の友人に味あわせたいとおもう。次回は今回こられなかった人たちとこよう。
高見石で児玉君と
帰りは久しぶりに佐久側に降りようと中山峠から稲子湯の方におりた。途中 緑いけと言うちいさな素敵な池があった、そばにシラビソ小屋がある、泊まってみたい小屋です。リスなどがたくさん来る小屋のようです。途中から カラマツが増えていくこの針葉樹は秋になると黄色に色づきそのうち葉っぱを落としていく今が黄色に色づくころでした。
落葉松林
白秋の詩がとても素敵に北八にぴったりです。
一
からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。
五
からまつの林を過ぎて、
ゆゑしらず歩みひそめつ。
からまつはさびしかりけり、
からまつとささやきにけり。
来年の秋は又カラマツの林を心行くまで散策したいものだ。
タイトル:なぜ私はシリコンバレーで成功できたのか (電子書籍)
著者 :平強
定価 :400円(税込)
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