シリコンバレーのエンジェル投資ブログ

月: 2012年8月

武士道とは、日本文化とは

落語で禅の修行をしていた若き僧侶が 有名なお寺の僧侶と禅問答をして負かしたいと思って まずは、お寺の僧侶の影響がどれぐらい浸透しているかを調べてみようと門前町にやってきます。そこで豆腐屋を見つけ、亭主に禅問答をこころみます。店先に立ち、親指と人差し指で丸を作り亭主につきだします。 親父、考える間もなくかた手を開いてこれをつきだす。え! と若い僧侶びっくりします。 この親父わかっているなと、それではと今度は三本の指をつったてて、親父につきだす。これを見た親父、真っ赤になっておこりアカンベーをします。若き僧侶は又、又大変びっくりしてこれはかなわないやと、豆腐屋を後にしてにげだします。

それを見ていた隣の駄菓子屋の息子が豆腐屋の親父に何だかあの坊主と面白そうなことやっていたが何をしていたのだと聞いたら豆腐屋の親父は、変な坊主が来てガンモドキはいくらかと言うから5文だと5本の指を伸ばしてつきだしたらあいつ 3文に負けろときた冗談じゃないよと、人差し指で目をおおきくして アカンベーをしたのだという。
駄菓子屋の息子それも何だかおかしいと思い急いで若き坊主を追いかけて、一体おまえと豆腐屋の親父は何をしていたのかと聞く、すると若い坊主は 実は私は禅の修行をしていてここのお寺のお師匠さんは有名な坊さんなので禅問答をして負かしたいのでその前に彼の教えがどれほど町の人に行きわたっているかを確かめに来たのだが、さすがに凄い坊さんだ、坊さんの教えが豆腐屋まで行き届いている、とにかく、まず宇宙とはいかにと 指で丸を作って聞いたところ親父 それは我が“たなごころ”にありときたね。おれはもうびっくりしてそれならこの質問には答えられまいと“三千世界”とはいかにと三本の指で聞いたら何と親父我が眼中にありと言ってアカベーをしたね、これでは ここの お師匠さんにはかなわないから修行のやり直しをしてから出直そうと思ってにげてきたのだという。

あるアメリカの夕食会の集まりで日本文化について話してくれと言うのでこの落語の話をした。数名が頷いて笑ってくれたので救われた。この人達は日本に行ったことがあり或いは禅の話 仏の話を知っているのかもしれないとあんしんした。

禅の教えが庶民の生活の中に知らず知らずのうちに浸透しているのだと思わせたかった。
要は宇宙とか三千世界とか五千世界とかを庶民の中にも普段に話が出てくるのだとおもわせたかった。実際は落語のはなしなのでそんなことはないのだが。
日本文化とは まずは外国人は“武士道”とか“茶道”とか ”書道“ とかなどで代表されるとおもっている。
渡戸稲造の “武士道”は英文でアメリカで最初に出版された、ですからアメリカの知識層のたいがいが読んでいる。

第二大戦の日本軍は “武士道”で教育されそれが特攻隊とかお国の為に死ぬことと見つけたりと教育されてきたのだとマカーサーは多分思ったにちがいない。だから日本人にこの武士道精神を打ちけすような教育をしないと又戦争をするに違いない。と思ったのです。
それがGHQの戦略で戦後の道徳教育を廃止し個人の自由を大事にすることを第一番にして子供たちと学校の先生を洗脳したのです。
道徳教育を外された子どもたちは自分の権利だけを主張するような大人になっていったのです。

国を思うとか他人を大事にするとかと言う気持ちが大変なくなってきたのでしょう。
だから子供が親を殺したりする、そしてまた“いじめ”が横行し、しかも先生が又は親がこれを止められない世の中となってしまった。
国歌の斉唱の時、国歌を歌わない子がいたり先生でも歌わない人もいるし或いは国旗の掲揚に反対したり。国を思う気持ちがだいぶなくなっていると聞いて残念におもう。

ソ連とアメリカの冷戦期間の最中。 ある夏日本に帰ってからシリコンバレイに帰ってきたら、Fairchild の同僚のアメリカ人が 顔色を変えて大変だと言うどうしたのだと言ったら今ソ連はSilicon Valley を爆撃する準備をしているという。シリコンバレイを破壊すれば将来のアメリカ経済の何パーセントを破壊することができ又イノベイッションの中心だから今のうちに叩いておこうということらしい。
そして彼は いよいよ おれも銃をもって国を守らなければいけない,招聘が来たらすぐ駆け付けるのだという。 すごい愛国心です。大半の若もが皆そうおもっているようです。
アメリカはその後ベトナムに、イラクに、そしてまたアフガニスタンに 多くの若い人達をおくりこんでいます。彼等は 大統領の命令を絶対服従して出兵していく。
彼等のよりどころは 聖書とアメリカ憲法、なのかもしれません。大統領は命令を拒否できないものとして理解しているようです。大統領の命令は絶対のようです。
かってFederal Reserve の議長だったGreen Span がNixon 大統領の時に大統領に呼ばれて政府の要職につけと言われたらどうしようと非常に心配していた、もし言われたら絶対拒否できないとおもっている。Green Span はNixon が大嫌いだと彼のThe Age of Turbulence の回想録に書いている。アメリカの大統領の命令は絶対なのです。

日本は戦争に敗れGHQの教育に骨抜きにされて国を愛する気持ちをそがれ、国歌を歌うのも厭われていることは何とも残念です。 これから教育の見直しをして道徳教育そして正しい日本の歴史をしかりと教えかっての大和魂をもった若き青年を育てないと日本の将来があぶないとおもう。

日本は神仏集合の多神教です。そしてすべてに仏がやどっています。
新渡戸稲造の武士道 はキリスト教に関して随分と詳しく書かれています。 すごい見識です。だからアメリカ人も偏見なくこの本を読んだのだとおもう。
そして日本の仏教,神道などにふれて双方の考え方を詳しくのべている。

日本文化とはたぶん、仏教、の世界、さらに神道の世界そして木々に草花に神が宿っているという考え、そういう諸々の事が文化になっているということだとおもう。

日本人に受継がれた徳の精神は日本食によってもたらされたのだと言う。フォード大統領のころマクガバン上院議員が委員会を作りアメリカの食生活について検討した レポートが発表されそれによると 理想的な食事とは 日本の元禄以前の日本食だと言う(致知9月号)
そしてそれによって健全な精神が宿り徳を身につけることができるのだと推論しています。
日本は山国であり、山には森があり其の森の中を流れてくる水がたくさんの栄養素をもってくるのでそれが海に流れ豊な海産物をうみだしているのだという。
かって宮城の海産物が取れなくなった時これは森の木が少なくなったからだと宮城の人たちが植林をしてそのおかげで今日の豊かな海産物がとれるのだと言う記事を読んだことがある。又今回の3.11 の津波のあと有難いことに宮城の牡蠣がよみがえってきたという。
自然の再生のちからですね。自然はたいしたものですね。これからも山や木を大事にしないけない。特にCO2 を本格的に減らさないといけないですね。
先だって3泊4日の座禅の合宿に行った。朝夕の精進料理を大変おいしくいただきました。そして2日目には何だか自分の体がすっきりしたような感覚になりました。食の影響ですね。
日本はそういう意味では大変健康的な食がたくさんあり有難いとおもいます。
日本のすばらしい自然が今回の災害にあっても 秩序ただしく、生きていく東北の人たちみんなが持っている利他の精神。この人たちを見て世界が 賞賛したことでも、日本文化日本の食がこの人たちを徳のある行動にむすびつけているのです。
日本人が長らく自然からそして神仏から受けてきた教えのたまものです。
 これからは教育を、見直して道徳そして人を大事にし国家を大事にする次代の若者を育てる必要があります。今がチャンスです。
今でも時時山に登ります。山の木々がそして草花が、空気がすばらしいです。山小屋の夕餉が又いいですね。日本の食の元があります。
この山の空気日本の自然こそが日本文化を支えているのだといつも感謝しています。

将を獲んと思わば馬を射よ。 Steve Jobs とのBusiness

LCD デスプレイがまだまだ開発の途上であったころ、工場の暴れん坊が上司にないしょでCGA(480 dot X 120 dots)のサンプルをつくってきた。これは面白いとSteve Jobs がNEXT を立ち上げた時だったので、アップル時代に知り合ったEngineer を頼ってデモにいった。
まだLCD display が世の中にそれほど出ていないころだったのでEngineer 氏はびっくりして一寸待ってくれと人を呼んでくるからという。それも会社の受付でした。
そして連れてきたのはなんと Steve Jobs だった彼にDisplay を見せたところ大変感激しておれはこんなDisplay を探しているのだとおもむろにノートを破いてLCD のスペックを書き始めた。添付の写真が彼が書いてくれたスペックです。当時まだLCD はNeumatic Display でスピードはとても遅く白黒でした、又彼の言うような 90 dpi はるか数年先にできるかなあと言うようなじきでした。

でも流石にVisionary の彼はこれができればいくらでも買うという。
確かに彼の要望は我々LCD を作る者にとっては将来 Challenge するべきテーマでした。
その前にLCD がColor にできるのかなど数々の技術を乗り越えなければいけない時期でした。

しかし彼にそれではもしこの貴方の要求するものができたら言った何万台買ってくれるのかといきたら 沢山買うと言う。それでは我々エンジニヤの目標にしては漠としているから是非
一体何万台をいくらで買うかをここに Commit してくれとたのみました。

その結果がたくさん買うそしてねだんは$250ドル 以下だと書いてくれた。5月2日1988 でした。その後Technology が進みColor のVGA Display が$200以下になった、それはその後5年ごのことでした。
どうしても百万台買うと言ってくれとねばったが。ついに Lotsで逃げられた。
しかしこの一枚が鳥取三洋電機のLCD Business の大きな目標となったものです。

彼は絶えず一歩も二歩も先を考えて物の開発を考えているようです。
Iphone しかり Ipad しかりですね。 やっぱりほかより一歩先に行かなければBusiness はサバイブできないのです。
この一枚の紙は同僚のエンジニヤ 岩崎君の書斎に今も額に入れられて保存されている。
商売は会社のトップに言えば一番話が早いしかしトップの人に逢うのは大変です。まずアポイントが取れない、又そのトップが技術の内容をどこまでしっているかは分からないので無駄に終わることがたびたびです。
ですから世界で初めて開発されたものなどを持って行って初めてSteve Jobs をおびきよせられるのです。
それと絶えず将来にチャレンジしているエンジニヤーを絶えず標的にする必要があります。

現在の部品の置き換えの商売は新製品の商売よりもはるかに難しいのです。
そのためにはセーリスマンこそ先を見る目をもちチャレンジしなければいけない。
私のセールスマンの経験は絶えず新しい部品を開発してBusiness をかいたくしてきました。
Sales Man よChallenge せよですね。

幽境に遊ぶ - 大陽寺の合宿

秩父の山の中に太陽寺と言う禅寺がある。仏国国師が山に入られてここに禅寺をたてられた。
仏国国師は当初山の洞窟で座禅されて修行されていた。 後に寺が建てられて今の太陽寺の元が築かれた
昨年までHawaii の超禅寺で3泊4日の座禅会をやっていたがみんなのスケジュウルが難しくなったので京都か何処かで座禅できるお寺はないかと探しているうちの太陽寺をみつけた。西武三峰駅からそれほど遠くないところにあるのでここに決めた。街の近くなのに秩父の山は深い又急勾配の峰が峡谷に落ちている。
本堂は江戸時代に作られたとのことよくこの渓谷にこのような壮大なお寺を作ったものだと感心した。
座禅道場のすばらしいこと悠久の中のたたずまいは静かに自分を省みるのに素晴らしいところです。
座って目の前には万年の木立が霧の中にたたずんでいる。膝の痛さをこらえて目の前を慧作を構えて歩いて行かれる浅見禅師を恐る恐るそっと垣間見て我慢する。朝のきりの中のたたずまいは素晴らしい。夜は了解を得て我々だけで窓に面した戸をあけ40分位座禅を楽しんだ。

霧の渓谷に向かって夜の座禅


三峰への登り霧の中霧の中が素敵だ。

朝はホトトギスが鳴いている、トキョキョカキョク と聞こえる又 テッペンカケタカ とも聞こえると言う、ホトトギスは鶯の巣に卵をうみそして子育ても鶯に任せているとのこと、多分子ども達は育て親に感謝して ホーホケキョ と鳴き声をまねたが上手く行かなくて けきょく 特許許可局 になったのだとも言われていると人に聞いたことがある。鳥の世界にも怠けた親がいたものだ。
昔はホトトギスの初鳴きを聞くために徹夜をしたのだそうです。
そんなことで百人一首 の中に
“ほととぎす鳴きつるかたをながむれば ただ有明の月ぞ残れる。” 後徳大寺左大臣

我々は徹夜しなくてもホトトギス の声を早朝から夜中まで楽しんだ、どうやら夜中の鳴き声はお寺の電話の アナウンスだったようだ。浅見さんもしゃれた坊さんですね。
朝6時45分から朝の勤行 浅見さんのお経と共に我々もお経をそらんじました。
それから禅道場で40分ぐらいの座禅、途中の径行は道場のベランダで谷間の向こうの木立を眺めながら足のしびれを癒した。

兎に角静かな山の中 ホトトギスの声がすてきだった。

宿坊ここで布団を敷いてみんなで雑魚寝。

座禅堂

初日 今日は三峰の稜線まで行ってきましょうと浅見さんに御握りとたくあんの弁当を作ってもらい。みんなで出かけた流石に稜線の急なこと45度ぐらいの傾斜が稜線までつづく。
稜線で雨になったので今日はここまでとして太陽寺におりてくる。
なにせ急な坂で膝ががくがくしてもう大変だった。岸さん麻美子さん、潮菜さんJing 君皆さん頑張って降りてくれた。さすがに私は膝が笑って苦労した。Jing が時々助けてくれて何とか寺まで降りることができた。

二日目は昨日の苦労でみんな山行きはあきらめて全員 般若心経の写経で心をしずめた。
三日目は寺を降りてニジマスを釣りに行った何といくらでも釣れる、魚が腹減っているみたい これを店で焼いてもらいみんなで美味しく頂いた。

写経に真剣に取り組むJing君

虹鱒よく釣れる 焼いたのが大変美味しかった

精進料理浅見禅師のお母さんがお寺の裏の畑で育てた野菜の数々で毎日美味しく食べきれない程の食事をいただいた。

仏国国師は洞窟の中で何年も座禅して修行していたのでひげ茫々で天狗のようになたので国師の面として保存されている

本堂に祭られている釈迦如来の像
来年の合宿は京都のお寺にしようかな。

Powered by WordPress & Theme by Anders Norén