09/08/05 水曜日8:51:06

シリコンバレイのアントレプレナーの互助組織、Tie Org. (タイオーガニゼイション)は会員数千名を要し、新しく起業をしようとする人たちに手を差し伸べています。そして年一回の大きなコンファレンスを開いてアントレプレナーの鼓舞あるいはガイド役となっています。今年は金融危機にもかかわらず昨年を上回る4300名が参加しました。
この組織はインドパキスタン系の成功した企業家たちが後進のために作り上げた組織です。
その精神は 若い起業家を育て上げいろんな面でガイドしてあげる組織です。
成功した人たちの社会えのお返しというか フィランソソフイー としてお金や時間を若い人たちのために使っています。 この会の中心になるチャーターメンバー (約300名)が中心になって若い起業家のメンター(起業のガイド役)になります。
アメリカは会社が上場しますと百万長者が数十名でます。
現在は株式市場が大幅に悪くなっていますから。上場は過去の2四半期で2社とか3社しかりません。過去ですとほぼ200社ほどが上場してしかもおのおの会社が200M$平均で市場からお金を集めています。 ここ10年ほどの年間IPOの数を100社とします。そして各々が200ミリオンドル集めたと仮定しますと少なくとも従業員は 10%から15% のもち株がありますので従業員のとりあえずの取り分として30ミリオンドルほどになりますから。
百万長者が一社当たり10名から20名ほどの金持ちが出ます。 ですから年間平均して1500名から2000 名の 百万長者が出ます。 この人たちは5年から10年にわたり寝食を忘れて会社を立ち上げてきました。ですからその経験は大変得がたいものがあります。ですから新しく起業しようとする若いアントレプレナーに対してすばらしいメンターとなります。経験のみならず人生経験もつんで来ていますのでいいガイド役となります。
これがシリコンバレイの成功のひとつの要因です。
メンターの役割は経営のガイドが一番ですが。また若いアントレプレナーのいろんな悩みの相談に乗ってくれます。
メンター とメンテイー(メンターが指導する相手) の一番いい関係はメンテイーが何でも相談できること、またメンテイーがメンターを尊敬できてること(企業活動のみならず私生活にかんしても)が一番大事です。この関係がうまくいくとメンテイーの企業運営が大変うまくいきます。とにかくメンターは いろんな苦労を経験していますのでその忠告は非常に有益です。
Tie の組織にはこのようにボランテヤーで若い人たちを育っている人たちがいっぱいいます。

残念ながら日本では個人の百万長者が少ないことそのために次の世代の人をメンターしてあげるだけの人材が不足しています。これから日本経済が発展して上場する企業がたくさん出でメンターがたくさん出てくることを期待したいとおもいます。


私のメンター酒井先生のこと 
酒井先生は 電力工学の先生でした、いわゆる強電、すなわち発電所から電力はあちこちにおくることの技術です。
私は弱電すなわちエレクトロニックスの分野に進みたかったので先生の授業は実に入りませんでした。でもどういうわけか先生の発するオーラに魅せられて,遠くから先生を眺めどちらかというと 私淑していたようなしだいです。先生の研究室に入ればもっと薫かを受けたと思いますれけれども送電工学ではてが出ないので直接の指導を受けるまではいたりませんでした。
しかしどういうわけか学校を出てから何か悩み事があるときに先生にお会いして意見を聴きに行ったものでした。そんなわけでますます先生の生き様に大変感化されました。
何かつまずいたりこまったりすると 先生を訪ねて飲みに連れて行ってもらたものでした。

そして2,3か所はしごして、すっきりして、自分の困った問題を持ち出すまでもなくなっていた。先生もあえて何しに来たのかを問わない。
そして先生の話を聞いてこころが晴れ晴れとなり、自分の問題も自然に解決されていた。
数日おいて実はこれからこんな方向に自分の道を変更するとしました、と報告するのが常でした。
 
先生は電気工学のほか書家としても一流どころだったし、いろんな方面に優れた才能をお持ちでした。
先生に会いに行った日は先生は企業の人たち50名ほどに習字を教える日だった、私を認めて平そこでしばらく待っていろといってからみんなのために手本を書いて渡してから、今日はみんなこの手本で練習しておきなさい、と言ってから、私はこれから平と飲みに行くからと公表してしまいました。大変びっくりして頭を下げて会議室を後にしました。50名の生徒よりも迷える一匹の子羊のほうが大事であったのでしょう。
先生に会うのはそんなわけで3年に一度ぐらい道に迷った時に会うだけでした。
師とは有り難いものでいつでも胸を広げて待っていてくださる。
具体的に解決の道を示すのでなく、よもやま話の中から私の悩みを察してその解答を話の中で導いてくれるものでした。
今はこの師もなくなられて、今度はたぶん自分で座して師に語りかけて自分で解決しないといけないのだと思っている。
人生の師をもったことは大変ありがたいことでした。
さて今度は自分が若い人たちのメンターとしていかなければいけないのだが、何とか修行してなにがしかの助けになるようになりたいと思っている。

幸いに最初のメンターとしての役割をインテルのCPU のチップセットの会社を興した若いエンジニヤーと果たすことができました。
彼はすごく頭がよく絶えず新アイデヤを考え出してくれました。
そして毎日のように夜になると我が家によっては会社の問題点をいろいろと相談を持ってきました。優秀なエンジニヤーだが会社経営は初めてであり人間関係の悩みなどよく相談にきたものでした、しかし判断の基準はある程度しかりしていたので安心して任せておいた。社内からの不満が出てから密着取材みたいに彼が主催するすべてのミーテング に出席して何が問題だろうかを把握してから後で彼をよんでこの点はこのように修正しなさいとサジェッションしました。
よく言うことを聞いてくれるので大きな間違いなく会社が運営されていきました。
製品開発が壁に突き当たると毎晩我が家にきて今度はこちらのアイデヤがいいからこれに変えようという、とんでもないこれから方向転回したら6ヵ月遅れとなって商機を失ってしまうからそのまま続けるように指示するのですが。彼の新しいアイデヤのほうがはるかに市場規模が大きので、どうしてもこの方向に行こうといってきかない、時計はすでに夜中の1時をすぎている。
最後にはもう遅い家に帰れと怒鳴って追い返しました。
とにかく彼は私に満幅の信頼をよせていましたし、私も彼を心から信頼していました。
お互いの信頼関係が白熱した議論の後でもいつもと同じように仕事を続けていけました。
よく怒鳴りつけましたが、ついてきてくれました。
かれのオペレ一ションを時折あぶなっかしいところもありましたが。危ない橋をわたりはじめても最後まで見守って落ちそうになってから手をさしのべることにしていました。
失敗は失敗を経験して初めて分かるものである意味では小さな失敗は沢山経験してもらったほうがいいとおもっていた。
とにかく彼はなんでも私の言うことを聞いてくれたのでメンターというよりは兄貴みたいな関係であったように思う。

シリコンバレイの若い起業家たちはこのように外部の人たちがメンターになり指導してくれる。
これがシリコンバレイのスタートアップの会社を成功に導いてくれる要因かとおもう。
社外取締役がメンターの約を果たしてくれることもある。
またベンチャーキャピャピタルがその役をはたしてくれることもある。しかしベンチャーキャピタリストは自分の投資をまもるのが使命ですから起業家の思惑とは反対の方向にリードすることがあったりしてもしそれが起業家の思いと違っていたりすると経営がしにくくなったしまうこともある。こんな時起業家が首にされたりしてそのために会社がおかしくなったりしたこともあります。 とにかくメンターは 起業家の思いを十分に理解して私心なくサポートしていかなければいけません。

日本の場合はこのようなメンターが存在しないために若い起業家が苦労しているようです。あるいは投資家の思惑に従って思わぬ方向に経営を曲げられたりして苦労しているようです。
日本でも早く起業して成功した人たちが次の世代の人たちをリードするメンターがたくさん出てきてほしいものです。
あるいはハンズオンのベンチャーキャピタルがたくさん出てきてほんとに起業家の味方となって企業を育ててほしいものです。
またかってある程度の規模の会社を経営してリタイヤーしたエグゼキュテイブがメンターとしてぜひ若い経営者を指導してほしいものです。またこのような人は良いネットワークを持っていますのでそのネットワークを活用して経営をサポートしてほしいいものです。

Tie Con 参加の面々。(2007)

Tie Con 参加の面々。(2007)



Tie Con 参加の面々。(2008) Plug&Playにて

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