06/10/21 土曜日11:27:38

フランスの新聞 ルモンド の記者であったAlex Vieux 氏が始めた国際会議で毎年Europe の一都市を選んでそこで会議が開催されます。
3 日間に渡りエレクトロニクス業界、IT 業界、半導体業界そしてソフトウエアー業界の企業トップが集まり其時の一番話題性のある技術、業界の傾向、マーケット トレンドなどを話し合います。そしてまた世界中のスタートアップの
会社で将来性のある会社を選んでベンチャーキャピタリストが投資したい会社を選ぶコンテストを行います。このなかから次世代のスター会社が誕生することもあります。

今年のETRE はSpain のBarcelona で行われました。Europe の起業家とアメリカを始め世界各国のIT 及びElectronics のTop が集まり時の話題をDiscussion する集まりです。バブル崩壊後 手探りを続けていた業界が何かをつかみかけたか、あるいはあせらずに次を探すといった感じです。従来のような大きな波がないだけにいろんなTechnology をじっくり育てて行こうとする感じですね。
そして大型M$A で業界では1 位と2 位、そして3 位ぐらいしか生きられないような状況でどう対応していくかなどが論じられました。

Symantec のCEO John Thompson 氏が 戦略としてのM$A そしてどのようにしてM$A した会社を同一企業文化にまとめていくかについてMr. Vieuxとの間で議論しながら説明していました。

なんといっても今年の注目のKey Note Speaker はソニーの出井さんでした。
出井さんの社長としての過去10 年間に渡るか活動を振り返っての話をなされた。
日本のTop 経営者として流暢な英語ですばらしい講演でした。
特にSony のアメリカにおけるEntertainment への展開と苦悩など。それぞれの時点でしかりしたVision と戦略をもち果敢に実行に移された経緯を話されました。

 

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特にソニーというブランド イメイジが過去10 数年間にわたり世界一だったということがソニーとして掛け替えのない資産であったようです。
ブランド イメイジ の価値はすごいものがあります。これは他が超えられない大きな壁です。ソニーはこの宝を十分生かしていけば今後ますます発展していくことでしょう。
 コンピュウター、デジタルカメラ、プレイステイッション など出井さんが主導したコンバージェンス はソニーの今日を築いたようです。
コンテンツの展開でハリウッドに進出し見事に大成功させている。
このようにVision と戦略をもって経営されたCEO は日本では過去にはあまり見受けられなかった。

 

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1989 年にハリウーッドのコロンビヤ ピクチャーを買ったときのNewsweekの表紙には日本がハリウッドを攻略した(ソニーがコロンビヤを3.4B$ で買った)と大々的に衝撃的な記事となって書きたてられた半導体戦争の後の日本バッシング の続きとしてメデヤ 戦争を煽り立てたのである。その後出井さんの経営によって エアーホウスワンなどに成功でコロンビヤは見事に立ち上がり2003 年の5 月号のTime 誌ではスパイダーマン の大成功を謳っておりこのときはもはや日本の会社でなく世界企業としてのソニーの成功をたたえているのもでした。
松下のハリウッド入りの失敗に比べて国際企業の経営の成功を物語るものでした。出井さんの経営能力の賜物でしょう。

 

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Convergence これが出井さんの大きなテーマだったようです。このためにComputer とConsumer の融合Digital Camera への進出そして通信との融合ということでEricson との協業などVisionary の戦略を次々に打ち出してこられたようです。
これも国際人としてのネットワークの利用そして将来を見越した戦略がうまく軌道しておられたようです。

 

いかにもアメリカのStart Up の感覚で見事にソニー をDigital Convergentの世界に導いてこられたようです。
アメリカの企業、またアメリカ政府も同じですが、変化に対する対応が非常に早いそしてその対応に仕方がVision をもちしかも果敢なChallenge で対応されています。
それゆえに業績の回復も早いし、利益も10%以上と大きく伸びていきます。
変化への対応、CEO のVision と決断それが日本の企業には診られないものです。
数年前に出井さんが掲げた目標利益10%というのがありました。しかしそれだけは実現できなかったようです。日本企業の効率がアメリカの企業に比べて悪いので利益が落ちます。日本の大企業も利益率を上げて企業価値を大きくしていかなければ外国企業に買収されかねません。
大企業に動きの悪さまたTop Down がうまく機能しないなど日本的メンタリテーのために思い切って手が打てないようです。
出井さんもこのあたりでフララストレイション がたくさんあったのでは。

 

現在英国うまれのMr. Stringer が出井さんの後にソニー の経営を任されています。日産のゴーンさんのごとく利益を十分に上げられるだろうか楽しみにしてみていたい。出井さんの実現できなかった利益10%が出せればまたゴーンさんに匹敵するような評価を受けることでしょう。
そしてこの実績ができた後でシリコンバレイ 的なダイナミックで変化に対応できる時期社長が指名されてほしいものです。願わくばそのような日本の経営者が成長していてほしいものです。

 

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出井さんは ソニー のDaily Operation からははなれられて新しくQuantum Leaps Corporation を設立されました。21 世紀の日本の変革を提案していきさらに将来のリーダーを育てGreat Asia に貢献していく。
このためにSenior のCEO とされに新進のCEO を志でつなげこれに技術経営さらには金融資本を掛け合わせて次世代の新しい企業モデルを作り上げていく。
このようなコンセプトでこのQuantum Leap Corporation を設立されるそうです。
大変楽しみです。ぜひ新進気鋭の若者を鍛えて21 世紀に日本アジヤが立ち向かっていけるようにしてほしいです。
今までにアメリカの数々のTop 経営者の話をいろいろ聞いてきましたが。
出井さんのお話は東洋に心の上に国際感覚が加味されて大変参考になりました。
今後Quantum Leaps Project が順調に進み若手が出井さんの志をついで大きく羽ばたいて欲しいと思います。

 

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Quantum Leapsのコンセプト。

 

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Skypの設立者Niklas Zennstormさんと左端が日経新聞論説委員の関口さん(ETREの企画メンバー) 

 

October , 8-11, 2006